広島-巨人8回戦(マツダスタジアム)

【ゲームスコア】

広島2勝4敗2分
巨000000000000 0
広000000000000 0
※延長12回規定により引き分け

【巨人】内海、山口、越智、M・中村、豊田、クルーン―阿部
【広島】ルイス、シュルツ、永川、横山、梅津、林―石原

【試合経過】

  • 投手戦の末、両チーム得点できず引き分けた。
  • 15日に1軍に戻ってきた巨人・内海は、7回を投げ2安打無失点の好投をみせたが、味方の援護なく八回表に代打を送られ降板。今季初勝利はお預けとなった。

【明日の予想先発】

  • 巨人:東野峻(中6日)
  • 広島:小松剛(牧野の可能性あり。中4日で大竹の線は微妙。)

【雑感】

  • 復帰の内海は良かった。ストレートも140前半から中盤と走っていたし制球も安定。何より良い具合の気合のノリ。組み立ても変化球中心の逃げ腰投球ではなくストレート中心で外に落とすという本来の内海らしさが出てた。が、それでも勝ちが付かなかったのは残念…ここら辺は今季の内海は運も無いという感じ。そもそも昨日先発予定だったはずのルイスが今日にスライドという時点でもう運が無いと言える。とはいえルイス相手に負けなかったのは内海がしっかり試合を作ったからとも言えるか。降板後もベンチで声を出し続けたし、リリーフがピンチを凌いだ時のベンチでのガッツポーズなど精神面でも本来の内海らしさが戻った事が伺えたので、今季初白星もそう遠くない内に転がり込んでくるだろう。
  • しかし両チームこれだけの継投をしながら一人も炎上しないというのはかなり珍しい話でもある。確かにお互い打線が機能していなかったとはいえ(特にカープは怪我人も出てきて今が底かもしれない)どんなに信頼厚い良いリリーフ投手を揃えていても普通は1人は不調で捕まるというのが確率的に多いものなんだが、今日はやや危なっかしい投手もいたものの全員キッチリ0封。チーム防御率1位と2位の対決で特に中継ぎの厚さに定評があるチーム同士らしい対決だった。
  • とはいえ打線はなぁ…特にこちらは首位打者を始め打撃ランキングに軒並みランクインしている打者揃いだっただけに、いくら相手がルイスとはいえもう少しどうにかして欲しかったのが正直な所。貴重なランナーを2回も併殺にしてしまったのが全てか。正直ルイスの出来自体は完璧とは言えずそこまで良くはなかっただけに尚更勿体無い。あと延長入ってからはもう少し積極的に代打策などを打って欲しかった。谷を使わずに試合を終えてしまったのは勿体無い話である。スンヨプは腰が思ったより悪かったのか?
  • 鈴木尚広とか普通に打てる気がしなかった。疲れ気味の松本に代わって久しぶりのスタメンだったの粘りも必死さも感じられないアウトばかりで本当にがっかり。それはもう彼に期待するのが馬鹿馬鹿しくなる程に。そりゃ松本よりかは飛距離も出せるだろうし強い打球も打てるのだろうから、松本ほどは左方向を意識しろ(走りながら左方向へ流すとか)とは言わないがもう少し何とか出来るでしょ。別に2番だからそうしろと言っている訳でもない。あの手の打者が出塁する為には全員必要な事。先日の報知のジャイアンツ日記で筋骨隆々の体がどうとかというネタがあったが元々無駄な怪我を防ぐ為に始めた筋力トレーニングらしいけど、その筋トレによってアップした筋力によって伸びた飛距離が彼の思い違いを生んでしまっているのではないのかと。何と言うか自分をアベレージ型の中距離打者とでも思っているような打撃なんだよな。で、結局それで引っ掛けた内野ゴロか力負けしたフライアウト量産というパターンが多くなっている。まああくまで個人的な予想だけど。
  • 坂本はカープ戦だと打てんなぁ…打率も一気に下降してしまった。石原が上手く攻めているというのもあるんだけども。坂本の得意コースの内角には殆ど付いてこないし、カープの投手陣は外角への制球が非情に良いので今日は外角をこねくり回してしまう悪い癖が出てしまった。で、まあ打率はともかくとして(本気で首位打者取らせたいのならそもそも1番では起用しない筈)クラッチヒッターとしての彼への期待はどの打順でも同じなので2度の好機で打てなかったのは残念。1番に入ってから見逃し三振が増えたような気がするのも悩みの種。ちょっとゴールデンウィーク終わって調子自体も下降気味か?踏ん張り所だ。
  • 【今日のMGP】内海:7回無失点で復活への第一歩。とにかく今は抑えていくしかない。それが勝ちへの一番の近道。