ひだまりスケッチアンソロジーコミック (1) (まんがタイムKRコミックス)

ひだまりスケッチアンソロジーコミック (1) (まんがタイムKRコミックス)

ひだまりスケッチアンソロジーコミック (2) (まんがタイムKRコミックス)

ひだまりスケッチアンソロジーコミック (2) (まんがタイムKRコミックス)

とりあえず2巻まで買ってみた。
良いのもあったけど外れもあった。それも含めてアンソロジーか。とりあえずひだまりに鬱展開はいらないな。


全体的に百合方面強化と言った感じ?そこら辺の暴走加減もアンソロならではといったところでニヤニヤさせられたり。1巻「宮ちゃんの魔法の筆」、2巻「からぶりスケッチ」が個人的にお気に入り。後者は特にソッチの方に走ってたかな(笑)

あと4コマじゃないひだまりも結構あって、なかなか新鮮で良い感じだった。
気が向いたら3巻も買ってみようかしら。


巨人軍は非情か

巨人軍は非情か

週ベの連載コラム「野球は幸せか!」を1冊にまとめ加筆した本書。

ということでやっと見つけて早速読破。
非情に興味深い話がいっぱい載ってて大満足。清武さんさすがブン屋畑の人だけあってとても読みやすい文面。

巨人軍球団代表なので主にジャイアンツの話が多いんだけど、それだけではなく球界全体に対する清武さんの考えなどもたくさん載ってた。保留権やスカウトや裏方の話など普段テレビで野球中継を見ているだけでは知りえない踏み込んだ話題も色々と。



印象的な部分を幾つか引用。

ある新聞のスポーツ欄に「補強をするから(巨人の若手が)育たないのか、育たないから補強をするのか…」と書かれてしまった。
(中略)
巨人の育成方針や改革についてきちんと説明したのに、いつもの批判フレーズである。
尾花投手総合コーチに「がっかりですよ」と漏らすと、彼は「いいじゃないですか」と笑っている。
「みんなが補強、大補強と騒いでいる隙に、若手はどんどん育っていますから。内海、金刃、野間口、山口、会田、栂野、東野、福田、坂本…。一泡吹かせてやりましょう」
トヨタにも誇れる、わが「係長」である。(2008年3月3日号)

まあ尾花コーチが挙げた選手全員が全員出てきた訳じゃないけど、一泡吹かすことが出来たね。いや日本一になれなかったから0,8泡くらいか(苦笑)
(係長というフレーズは、優秀な社員を育てるのは社長でも部長、課長でもなく係長で、野球でその係長にあたるのがコーチだという話。それを絡めて中長期計画などについて書かれてます)

私にはなかなか辛い言葉だが、「非情か否か」と問われたら、「夢を見せるのも、夢をあきらめさせるのも我が仕事」と言い切ることにしている。(あとがき)

うーん、なるほど…。
球団をやりくりするということは綺麗事ではないんだなぁと思わされる。



清武さんの印象強いところは、良さそうだなと思ったことを積極的にやるところなんだよな。あの人が巨人の代表になってからとにかく色々な試みが増えたような気がする(もちろんこの人1人の力ではないだろうけど)。ファンサービス関連や今年だとファームの試合大幅増加とか。

この本を読んで、清武さんを含めた球団首脳陣と原監督とコーチ陣、選手の現場が一体となって頑張っていけばジャイアンツの未来はそう暗くないないだろうな、と思った次第。



この1冊、是非巨人ファン以外の人にも読んでもらいたいなぁ。巨人=悪という考えの人にはしんどいかもしれんけど(苦笑)でも出来たら偏見を捨ててちょっとでも良いから目を通してもらいたい。普段お目にかかれない球団側視点から見たプロ野球についての考えを見れるという点でもオススメかも。